音楽の「格付け」の無価値化と、音楽メディアの行方

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photo by derivativeofcourse

 

 

やっはろー!音楽は基本、聞き専のけいろー(id:ornith)です。 

こちらの件が、主にTwitterなどで話題になっていました。

 

自分の周囲では「Sexy Zoneの新曲が記録樹立!」というよりも、「アイドル商法でMr.Childrenの連続記録が破られるなんて……」という疑念の声が大きかった印象。

 

当のSexy Zoneのファンからも疑問の声が上がっているようですし、売上面以外では誰も得していないんじゃないですかね……。むしろ、それしか重視していないと言えるのかもしれませんが。

 

 

代わり映えのしない日本レコード大賞 

 

J-POP関連の話題と言えば、今年の日本レコード大賞も発表されたばかり。

 

けれど、こちらもここ数年のお約束としてEXILEやAKB48などのアイドルグループが受賞し、「またこの組み合わせか」とツッコみたくなるくらいには食傷気味。

 

アーティストの楽曲や歌唱力の素晴らしさが語られることも少なく、「若者に大人気!すごい!」といった切り口ばかりで、何の大賞なのかよく分かりません。決して自分が歳を取ったわけではないと思いたい。たぶん。ピッチピチの20代やで!

 

 

ヒットチャートに意味はあるの?

でも実際問題として、現在、音楽のヒットチャートを定期的にチェックしている人ってどのくらいいるんだろう?

 

自分が中学・高校生くらいのときには毎週末のラジオ番組を楽しみにしていたし、レンタルCDショップに行って、上位の人気曲から少し下の知らないところまで、楽曲やアーティストと「出会う」ことが楽しかった。ランキングは欠かさずチェックしていました。

 

ところが最近は、ランキングを見ても似たり寄ったりのアイドルグループがたくさんで、曲についてもあまり耳に残ることがありません。稀に音楽番組の「初登場!」枠で新しい出会いもあるけれど、年に1回あればラッキー☆程度のもの。

 

ぶっちゃけ、メディアの紹介する「音楽」はつまらない。

もちろん、僕自身の趣味嗜好が変化したことも否めませんが。

 

 

情報の受け手から送り手へ

音楽業界の不振に関しては様々な言説が重ねられてきましたが、ユーザー視点で考えると、00年代から現在にかけて音楽の「探し方」が大きく変わったんじゃないかと思います。

 

それまでは、テレビやラジオ番組の放送する「ランキング」を中心に、最近の流行りと自分のお気に入りを探すのがメインとなっていました。もう少しコアなファンになれば、雑誌を買ったり、インディーズも取り揃えたCDショップに足繁く通っていたのではないかしら。

 

そのようにずっと「与えられていた」情報も、今は自分で自由に探すことができる。それが、音楽の「消費」と「探し方」を変えた大きな理由だと思います。耳タコでしょうが、やはりインターネットの存在は大きい。

 

最近の音楽メディアでランキングに上がってきたり、特集されたりするアーティストって、だいたいは既に出会っている、知っているものが大半なんですよね。そこそこ情報感度の高い、ネットに親しんでいる人であれば、「あ、聞いたことある」くらいの。

 

要するに、それまでは知らなかったアーティストと初めて出会ったときの、「うおー!こんな曲を作る、歌う人がいるのか!すげー!」といった感動が、今のメディアでは提供することができていないように見えるのです。それが全て、ネットに取って代わられてしまった。

 

既にYouTubeの動画サイトで人気だったり、邦楽ファンの間で口コミとして広まっていたりしたアーティストであるため、それがテレビで紹介されても「お、やっとテレビでも出るようになったんだ」程度の感覚なんですよね。「わーすごーい(棒)」って感じ。

 

現代の音楽ファンは、思っている以上に音楽に対して貪欲というか、積極的なのではないかしら。受け身で流行り曲を追いかけるのではなく、自ら知る人ぞ知るアーティストを探しにネットの大海原を旅しているような。そんな印象があります。

 

もちろんそこには、楽曲を手軽に聞けるようになった視聴環境の整備や、簡単に引用・紹介が可能なTwitterを始めとするSNSの隆盛があるのでしょうが。

 

 

音楽メディアの行方

そんなこんなで、ネットの追っかけ、あるいはアイドル追っかけをしているだけでは、既存の音楽メディアは廃れていく一方なんじゃないかとも思えます。

 

今はまだ情報感度の低い層に需要があるかもしれませんが、スマホの普及によって、もはや誰もがいつでもどこでも気軽に情報にアクセスできる時代が現在進行形で訪れているので。

 

そうすると、どのような音楽メディアが重宝されていくのかと言えば、2つのパターンがあるのではないかしら。特定のジャンル、アーティストなどに特化した専門メディアか、あるいは情報感度の突き抜けた、「知る人ぞ知る」を発掘できる最先端メディアか。

 

いずれにせよ、本当に音楽が好きで好きでたまらない、尋常じゃない熱量を持った人でないと運営できないようにも見えるけれど。こいつはてえへんだ。

 

 

――と、長々と書いてきましたが、僕はその辺の話題に関しては門外漢なので全くの見当違いのことを書いているのかもしれません。

 

今も昔もこの先も、一人の「音楽好き」として、自分の好きなものを楽しみながら応援していく所存でございます。かしこ。